【声優さん】声優アイドルの源流(アニメ=見世物小屋仮説)
更新がしばらくあいちゃいました。ここのところ暑いせいか、疲れがたまっているみたいです。夕飯食べたらすぐに眠くなります (^-^;A) 今日は、いつもの女性声優さんお誕生日記事じゃありません。こないだお盆休みの間に読んだ本のことです。(次回のお誕生日記事は8月28日の予定です)
こんな本を読みました。
『幻の近代アイドル史 明治・大正・昭和の大衆芸能盛衰記』
笹山敬輔著 彩流社 2014年
現代のアイドルとはちょっと趣が違いますが、アイドル的な人気を博した少女たちは明治時代から存在していたそうです。そして、アイドルおたくも(笑)
おたくの行動って、百年以上経ってもまったく変わらなくて驚きます。オタ芸、コール、MIX、出待ちに追っかけ。そしてアンチまで・・・・・・。ネット掲示板がなかった時代に彼らが利用したのは新聞の投書欄でした。書いてる内容が今とあんまり変わらない。くだらな過ぎて涙が出ますわ 。・゚・(ノ∀`)・゚・。 今風の若者言葉で表現すると「草不可避www」ってとこでしょうか。
アイドルおたくは昔も学生が多かったようですが、実にいろんな人がハマったようです。例えば、「小説の神様」なんて言われることもある志賀直哉。娘義太夫の昇之助にガチハマりしたのが小説家になるきっかけだったとかなんとか(ホントかね)。
夏目漱石に至っては娘義太夫の家を探し出したくらいで、もはや犯罪者一歩手前です。ぶっちゃけストーカー 。・゚・(ノ∀`)・゚・。 その当時、漱石センセーは39歳だったそうです。娘義太夫っていうのは10代前半から後半の少女たちがメインだったし、そーせきてんてー、今だったら「ロリコン乙!」とか言われちゃうんだろうなあ。っていうか、イギリス留学でノイローゼになって帰ってきたわりには楽しそうじゃねーか。新型うつか?(笑)
この本を読んでいて思ったのは、近代アイドルの愛され方や明治~戦前おたくの行状なんかが、現代の声優さんを取り巻く状況にもぴったり当てはまるということ。「声優を顔で判断するな」とか「ちゃんと演技を聞け」みたいな批判が出るところまでが明治以来のお約束。やっぱり、21世紀の声優さんたちは俳優さんよりもアイドルに近いものなんだろうと思います。特に声優さんたちが多く関わることになるアニメ作品は、かつての「見世物小屋」との共通点が多くあります。出し物がバラエティーに富んでいて、人を驚かせるような仕掛けがあったり、時にはちょっとエロかったり。
これまで、いわゆる「肌色多い系」(要するにエロいってこと)の作品に女子高生声優さんを使うのはどうなんだろうなあと思ってましたけど、アニメ作品=見世物小屋仮説で納得がいきました。これは明治時代(あるいはもっと遡って江戸時代)から続く日本の伝統みたいなものなんです。見世物小屋は人の注目を集めてナンボの世界。キワモノです。もちろん芸術といっていいアニメ作品はたくさんありますよ。しかし基本は大衆芸能の流れをくむ、ちょっとダサくて猥雑な、気楽に見られる娯楽なんだろうと思います。劇場で上演されるような本格オペラじゃなくて、「浅草オペラ」なんです。そして、そういう作品に登場する声優さんたちはアーティストなんかではなく、アイドルでなければつとまらないのでしょうね。まぁ、宝塚の少女たちが「役者」と呼ばれて泣いたように、アイドル的に見られて悔しい声優さんもいるのかもしれませんけどね。
おまけ(声優アイドル事例集):
petit milady - 恋はみるくてぃ
ZERO-A Official Channel
ハニワ(笑) 。・゚・(ノ∀`)・゚・。
おいらの大好きな悠木碧ちゃん と竹達あやのすけ・・・・・・じゃなくて竹達彩奈ちゃん 。娘にしたい声優さん同率1位のふたり。この子たちの場合は「声優さんがアイドルを演じている」という感じです。実は、アイドルとしてはやや年齢が高め。演じきるにはかなりの精神力が必要なのかも。
プチミレのファンは通常「むっちゅ」と呼ばれます。おいら、この子たちは大好きだけど、他にも好きな声優さんは多いのだよね(こういう態度をおたく界隈では「DD」と呼び、忌み嫌われるようです)。「ひみたす~ヽ(゚∀。)ノ」とか「いのりんは天使!!ヽ(゚∀。)ノ」とか言っているようでは立派なむっちゅになれそうもないので、おいらは「のらむっちゅ」でいることにします(笑)
【ラブライブ!】「Snow halation」ライブ映像(μ's →NEXT LoveLive!2014 〜ENDLESS PARADE〜2月9日公演より)
Lantis Channel
おいらはラブライバーじゃないからよくわからないですが、この子たちのライブは相当盛り上がるみたいですね。
いやいや「この子」じゃないし!!
みんな若く見えるけど、この中に10代は一人もいません。こないだもうちのブログで記事にしたんだけど、そのあとに思わず声優雑誌を買ってしまった(笑) この手の雑誌を手に取るのは何年ぶりだったろう・・・・・・・。
彼女たち、アイドルとしてはかなり年齢が高いです。実に驚異的。普通のアイドルには不可能なことも、「声優アイドル」の彼女たちなら可能です。見た目も若いんだけど、声だけ聞くとまるで女子高生。いや、リアル女子高生よりもかわいらしい声です。声優さんのこういうところが面白いと思うんです。まさに見世物小屋です。ちなみに、「見世物」っていうと現代では悪いニュアンスを含むことが多いですが、もともとは大衆娯楽のひとつなわけだし、ここで言う「見世物」には悪い意味は含んでいません。
これまでは「声優アイドル」というと、「声優さんがアイドル風の活動をする」という解釈だったと思います。しかし、2010年代に入って状況が変わってきました。この子たちの場合は声優でありながらアイドルです。もう最初からアイドル。ナチュラル・ボーン・アイドルなのですわ。革命的です。マキシ様(芹澤優さん)なんて見事にアイドルの顔してるもんね。アイドル的なあざとかわいい感じがたまらない(褒めてます)。明治時代の若い男が娘義太夫の竹本綾之助の目線にやられたように、この子たちの目線にやられる平成男も多いんだろうなきっと。
声優でアイドルなんて古いアニメファンや声優ファンには許し難い存在なのかもしれませんが、時代は変わっていくものです。それに、何より彼女たちはアニメ=見世物小屋仮説からは自然に導き出される存在です。声優さんのあり方として正しい。歴史的必然ってやつでしょうか。i☆ris大正義みたいな(笑) 一応書いとくけどステマじゃないよ。ホントに気に入ってるよ。 "Make it!"聞いてるよ。iTunes で買った。演技はまだまだなところはあるけど、歌は結構イケてると思うよ。ネットで『プリパラ』 制作発表会かなんかの映像見たけど、生歌もそれほど悪くなかったな。少なくとも口パクしなくていいくらいのレベルだと思います。
Petit Rabbit's「Daydream café」MV -short ver.-(TVアニメ「ご注文はうさぎですか?」OPテーマ)
こころぴょんぴょんしますわ~ ヽ(゚∀。)ノ
いのりんマジ天使!!(笑)
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