カテゴリー「文化・芸術」の43件の記事

2017-02-12

Happy Birthday 2017 (春名風花さん) 【補足】

記事とは関係ないけど、先週パソコンが不安定になりました。
データを維持したままフラッシュ作業でパソコンを復活させましたけど、なぜか一部のファイルが壊れてしまいました・・・・・・。

いつも使っている女性声優さんデータベースも。

いまだに原因がよくわからないのだけど(windows か マカフィーあたりのアップデートが絡んでいるんじゃないかと睨んでいる)、緊急に必要なソフトの再インストールやらデータ復旧やらを行いました。

女性声優さんデータベースは3年前の11月のものがバックアップに残っていたので、それを使うことに。
ただ、2014年以降に追加した30数人分のデータが飛んでます。
今日の主役のはるかぜちゃんは、まさに2週間くらい前に登録したばかりの人だったので当然消えました 。・゚・(ノ∀`)・゚・。

いい機会だし、近頃声を聞いていない人たちや、今後記事を書かないであろう人たちのデータを削除し(ただし、亡くなっているけど思い出深い二人は残した)、最近気に入った人や気になる人たちのデータを再登録しました。
取りあえず、はるかぜちゃんは復活させておきました (^-^)

前置きはともかく。

2月4日は声優・春名風花さんのお誕生日でした。

あらためて

おめでとうございま~す \(^O^)/

春名風花 (HARUNA, Fuuka)
Date of Birth: 4 Feb 2001
Birth flower(誕生花): 椿
Flower symbol (花個紋): 花簪の丸
Birthday color(誕生色): 紅藤色
Fate number(運命数): 9
誕生日の干支: 戊戌(つちのえいぬ)
*今日はデータベースの運用テストを兼ねています。

この間(2017年2月4日)の記事で「まだ作品では声を聞いていない」と書きましたが、タイムリーなことに、先週はこちらの作品ではるかぜちゃんの声を聞くことができました。

最近視聴した春名風花さんの登場作品:
『闇芝居』 2017年 テレビ東京
"Yamishibai: Japanese Ghost Stories 4"
(闇芝居 第四季), 2017, TV-Tokyo

実質3分程のアニメなので、台詞はあまりありませんでした。
ただ、新人声優さんとしてはまあまあな表現力かなとは思っています。
声もよい。

この作品は初めて見るのだけど、どうやら都市伝説系の怪談のようです。
ニコ動は視聴者のコメントが流れるせいか、TVで見るよりも怖さが半減するような。
というか、この作品自体あまり怖くないかな。

今回、何が一番怖かったかって、しっかり毎週予約を入れていたにもかかわらず、この回だけなぜか予約が飛んでいたことだわ(だからいつものキャプチャー画像がないんです (^-^;A))

自分は生きてる人間が一番怖いと思ってしまうような人間だから、怪談を聞いてもあまり怖くないんだよねー。
子供の頃は『恐怖新聞』にビビッて夜中にトイレいけなくなるようなシャイボーイだったのにねー(笑)

おっさんになったってことか・・・・・・ orz

まぁそんなことはともかく、これからはるかぜちゃんには注目していきたいと思いますよ (^-^)

今後登場予定の作品:
『Lullaby』(舞台作品) 2017/05/02 - 05/04
『笑う朗読』(朗読劇) 2017/05/19-05/21

自分は『笑う朗読』の方を見に行くつもり。
一番のお目当てはミナちゃん(寿美菜子さん)、あおいちゃん(悠木碧さん)なので、残念ながらはるかぜちゃん目当てではないんだけどね。
いい機会なので、はるかぜちゃんの表現力が実際はどれくらいなのかよく観察してきます (゚∀゚)

会場が品川プリンスホテルだから、週末に泊まってくるのもいいかなー。
こういう時は大人になって実によかったなあと思う(笑)

今日はここまで。
パソコンは便利だけど、データが飛ぶと呆然とする。
各種サービスのログインIDとかパスワードは、やっぱり紙にもメモっとかないとダメだね。
ホント、冷や汗ものだったわ。メモっといて正解だったよ。

今回はついでみたいな記事になりましたけど、来年もまたはるかぜちゃんのお誕生日記事が書けるといいですね。
陰ながら応援します (^-^)

| | トラックバック (0)

2016-12-06

Run for Your Wife

土曜日は東京に行ってきました。
ここのところ、頻繁に行くようになってます。
次の日曜日はTOEICの試験で秋葉原に行かなきゃならないし。

土曜日の午前中は日比谷で映画。
『この世界の片隅に』をもう一度見てきました。
(丸の内TOEIでは12月3日から公開)
同じ作品を2度映画館で見るのは生れて初めてです。
2時間を超える長編ですが、まったく長いと思いません。
あの世界に知らないうちに引き込まれて、映画を見終わった後には軽い喪失感があります。
「見る」というよりは、「体験する」に近いのかもしれません。

この作品は年明けから上映館数が大幅に増えて、190館での公開が予定されているようです。
支援した作品が盛り上がっているのは素直にうれしい。
1月には通信制大学の定期試験で三田に行かなきゃならないので、その時にもう一回見るかもしれません。

夕方は六本木で観劇。
ラフィングライブ第2回公演 "Run for Your Wife"です。
本来はこっちがメインだったんですが、『この世界』で相当体力と精神力を持っていかれました(笑)

今回のお目当ては寿美菜子さん高垣彩陽さん
二人とも気に入っている声優さんなので、どんな演技をするのか実際に見てみたかったんですよ。
舞台であやひーを見るのは2回目なので、今回の注目はみなちゃんの方でした。

と、思っていたのだけど、
舞台があまりにも面白すぎたので当初の目的をすっかり忘れました(笑)

毎日を緻密な計画通りに暮らしている重婚男が、事件に巻き込まれて計画が狂ったことから二重生活がバレそうになるコメディ作品。
主人公の男は二人の奥さんに重婚がばれないよう取り繕うわけですが、どんどん収拾がつかなくなっていきます。
苦し紛れの嘘が、次々とカオスな状況を生み出し・・・・・・。

二つの家を同じ空間で表現するというのも面白い。
ボタンが掛け違っていく様子がリアルタイムにわかるんですよ。
演者の皆さんは違和感なく動いてましたけど、かなり高度な演出だと思います。

あやひー(高垣さん)が演じたメアリー。
不条理な状況に耐えかねて叫びだしちゃうシーンが2回くらいあるんですが、そのキレ方が秀逸でねー(笑)
いやぁ、さんざん笑いました。

そして今回注目のみなちゃん(寿さん)。
細かいところで注文を付けたいところはありました。
しかし、舞台の流れにしっかり乗っていたし、なにしろさんざん笑って楽しめたので、舞台の終わりには細かいことも気にならなくなってしまいました。
やっぱり、みなちゃんもあやひーもプロの役者さんなんだなと思います。

ラフィングライブの公演は次回も見たい。

| | トラックバック (0)

2016-11-20

【声優さん】久しぶりに声優アワードに投票

大学のレポート終わったよー \(^o^)/

だがしかし、休学している間にレポートに添付する講評欄の書式が変わっていたらしくて提出できない。
さっきネットから注文したけど、間に合うのか?
11月28日締め切りなのだが・・・・・・。

さて、今日は久々にブログの更新です。
もう何年も投票してなかったんだけど、久しぶりに声優アワード に投票してみました。

主演男優賞:細谷佳正さん
作品:『この世界の片隅に』(北條周作)

主演女優賞:のんさん
作品:『この世界の片隅に』(北條すず)

助演男優賞:松岡禎丞さん
作品:『Re:ゼロから始める異世界生活』
(ペテルギウス・ロマネコンティ)

助演女優賞:水瀬いのりさん
作品:『Re:ゼロから始める異世界生活』(レム)

新人男優賞:該当なし

新人女優賞:本渡楓さん
作品:『かみさまみならい ヒミツのここたま』(四葉こころ)

歌唱賞:水瀬いのりさん
楽曲:「夢のつぼみ」

パーソナリティ賞:能登麻美子さん
番組:『能登麻美子 おはなしNOTE』

自分の投票は以上です。

主演女優の候補は早見沙織さんや悠木碧さんなど複数いましたが、『この世界の片隅に』を見てしまったらもう・・・・・・。

助演男優賞も、『91Days』の山路和弘さんや津田健次郎さんなどが良かったんですが、松岡さんの演技の印象が強すぎてね(笑)

新人男優賞って、毎回悩むんですよ。
いいなと思う若手声優さんは何人かいるんですが、活動年数が微妙に「新人」の枠を超えているんです。
女性に比べると、それだけ下積みが長い人が多いということなんでしょうか。
本当は吉永拓斗さん(『DAYS』)に投票しようかと思っていたんですが、この人も声優デビューは6年以上前のようです。
まだ17歳なんだけどね。

ところで、『この世界の片隅に』は現在劇場公開2週目。
評判が良いようで、上映館は63から100に増えたようです。
よかったよかった (^-^)
近いうちにまた見たい。
それと、『君の名は。』『聲の形』『シン・ゴジラ』も見たくなってきたなー。
ネットを見ていると、『この世界の片隅に』と一緒に言及されていることが多いからね。

| | トラックバック (0)

2016-11-13

【アニメ】『この世界の片隅に』

今日は大学のレポートのことは一旦忘れて(笑)、映画を見てきました。
クラウドファンディングで支援した作品です。
エンドロールに支援者の名前が表示されたんだけど、映画のスクリーンで自分の名前を見るのはなんだか不思議な気分でした。

映画『この世界の片隅に』予告編

シネマトゥデイ

ファンミーティングや、その後のインタビュー記事などでも監督ご自身が語られていましたが、この作品では当時の情景が極めて忠実に再現されています。
場面によっては、当時その場所に住んでいた人たちすら描かれているほどです。
呉の港に戦艦大和が入港してくるシーンがありましたけど、監督はその正確な日時まで調査したとか。
この作品では主人公の「すずさん」(北條すず)の生活が日記風に綴られていきますが、おそらくその日の呉の天候まで調査されていると思われます。
すずさんはもちろん架空の人物なんですが、彼女を取り巻く環境はほぼ史実通りで、ドキュメンタリーに近い趣さえ感じます。

昨年のファンミーティングの時に見たデモ映像は音声なしでしたが、音にもかなりこだわったのでしょう。
街を行きかう人の声や、汽車、空襲警報、焼夷弾の落ちる音・・・・・・。
自分は戦後生まれなのでもちろん当時の音なんて知らないわけですが、それでも、あれはかなり実際の音に近かったのだろうなと思います。

自分は小さいころ、木造の長屋に住んでいました。
さすがにかまどはなかったけど、現代の生活よりもすずさんたちの生活にずっと近かったんです。
金盥で行水したりしてね(笑)
だから、すずさんが玄関の引き戸を開けるときの音を聞いて、妙な懐かしさを感じました。

それから、におい。
小学生の頃、学校の近くに放置された防空壕が残っていて、「探検」したことがあります。
(ちなみに、酸欠の危険があるので本当は立ち入り禁止の場所だった)
壕の中の湿った感じや土のにおい。
映像を見ていてそんなものが蘇りました。
確かに、あの頃の人たちと私たちの時代はつながっているんです。

すずさん自身はフィクションの存在ですが、どこか懐かしく、自分には身近な人のように感じられました。
しかし、だからこそ後半の展開は相当につらい。
これからこの作品を見に行く人、特に戦争体験者が身近にいる人や、実際に体験された方は覚悟した方がいいかもしれません。
自分は、父親にこの作品を見せられない。

自分の父は東京大空襲の生存者です。
妹と一緒にグラマン(F6Fヘルキャット。米海軍艦載機)に追い掛け回されたこともあるらしい。
工場に勤めていた頃は、正午を知らせるサイレンで反射的に体がすくむと言っていました。
空襲警報に似ているから。
やはり70数年経た今でもトラウマが残っているのか、『火垂るの墓』ですら「二度と見たくない」と言うくらいです。
『この世界の片隅に』のラストは『火垂るの墓』よりは希望がありますけど・・・・・・。

戦争は当事者が亡くなると忘れ去られ、「なぜ」と問うこともなくなり、当時の人たちの思いや築き上げられたものもすべて意味を失うという悲観的な意見もあります。
(参考:一ノ瀬俊也 『戦艦武蔵』 中公新書 2016年)
しかし、今回の『この世界の片隅に』のようなインパクトのある作品を、現代でも創ることができました。
少なくとも、多くの人が何かを考えるきっかけにはなったんじゃないかと思います。

自分たちは戦後生まれといっても、戦争の影響を大きく受けて生きています。
それは平成生まれや21世紀生れの子供たちだってきっとそうです。
自分自身、東京大空襲の夜に一人の少女が瓦礫の下で焼け死ぬことによって、この世界の片隅に生まれることが確定した存在です。
「なぜ戦争が起こったか」を戦争体験者自身の視点で問うことはできなくても、「自分がなぜこの世界に生まれてきたのか」を問うことはできるし、これからも問うていくことが必要だと思っています。
そのようにして、間接的にではあっても、すずさんたちが生きた時代とつながることができるのだろうと思うんです。

そして忘れてならないのは、現在進行形で世界のどこかにすずさんたちのような人たちが今もなお存在していること。
そこを意識しているのといないのとでは、今後数十年の日本の将来が大きく変わってくるのではないかと感じています。
戦争体験者の父親には見せられないけれど、戦後世代の人たち、特に平成以降の生まれの人たちにはお勧めしたい作品です。

最後に、声優さんのこと。
(うちのブログは若手の女性声優さんのお誕生日記事に特化していたりするのでね)

すずを演じたのはのんさん
能年玲奈さんですね。「あまちゃん」の。
最初のトレーラー(予告編)を見た段階では不安がありましたが、まったく問題ありませんでした。
見事にすずさんのイメージにはまってました。

のんさんって、経緯はよくわからないけど仕事を干されているらしいじゃないですか。
(芸能スキャンダルみたいなのってまったく興味ないからよくわからんのですよ)
最初は、「なんでわざわざそんな人を・・・・・・」なんて思ったんです。
しかし、監督の判断は正しかった。
改めて片渕監督の感性に敬意を表します。
のんさんはそれほど器用な人ではないようだし、声優に挑戦するのも今回限りなのかもしれませんが、次回の声優アワードの主演女優賞に推薦したいくらいです。

それにしても、あれだけの才能をこのまま埋もれさせるのはあまりに惜しい。
もしかしたら舞台に向いているかも。
今は干され気味みたいだけど、地上波TVのなんだかわからないバラエティなんかに出なくて済むなら、むしろ本人のためには良かったのかもしれません。

それと、すずさんの夫役の細谷佳正さん
前にも何回か書いてるけど、自分は声優さんの声を思い出しながら本を読むことができるという特殊技能(笑)があるんですよ。
原作の漫画を読んでいるときに、すずの夫(北條周作)の声は、まさに細谷さんの声で脳内再生されていたんです。
なので、当然ながら違和感ゼロでした(笑)

うちのブログは若手の女性声優さんに特化しているので、中堅以上の人や男性声優さんのことはあまり書きませんが、細谷佳正さんは最も好きな男性声優さんのひとりなんです。

方言は難しかったかもしれませんが、そのほかの人たちも雰囲気が出ていて良かったと思います。
自分は関東人なのでよくわからないですが、広島市と呉市では方言が微妙に違うようですね。

| | トラックバック (0)

2016-09-25

【日記】「の」が多すぎる文章

久しぶりに声優さん以外の記事です。
ツイッターには文章の長さに制約があって書きにくいので、そういう場合はブログを活用しようと思います。

さて、今日はこんな記事を読みました。

Twitter民が大議論! 助詞「の」が多すぎる文章を読みやすくするには?
トゥギャッチ  2016年09月24日 15時30分更新

これは、今まさに頭を悩ませている問題です。
うちのブログも8年を超えて、現在9年目。
暇を見つけては昔の記事の整理をしているんです。
その時に、文章がおかしいものも少しずつ修正しています。
特に2011年以前の記事が酷い (^-^;A)

お題の方は、

私の家の兄の部屋の机の一番上の右側の引き出しの中の日記を読んで

という文章。
これを読みやすくするわけです。
人によっていろいろとやり方があるようですね。
こういうものに正解はありません。
さて、自分だったらどうするか。

自分も会社ではよく報告書を書くし、現在は通信制大学の学生なのでレポートを作成する必要に迫られます。
そういう経験から自分の文章作成法を探ると、

・文章の目的を明確にする
・描写は大きな状況から詳細な状況へ

といったところでしょうか。

この文章の目的は相手に日記を読んでもらうこと。
そして、日記の位置情報を描写する場合、

兄の部屋→机→引き出し→具体的な位置(右側、一番上)

の順序が自然だと思います。

以上を踏まえて作文すると、

私の家へ行って、兄の部屋で日記を読んで。
机の右側にある引き出しの一番上に入っているから。

最初の文章で目的を明確にし、次の文章で補足する形式にしました。
一応、例題に沿った形で作文しましたが、自分の場合は「私の家へ行って」「右側にある」を削ってしまうかもしれません。
この文章の前後の状況にもよりますが、そこまで説明的にする必要はない気がします。

もちろん、もっと文学的な表現も可能だと思います (^-^)

| | トラックバック (0)

2016-07-02

【声優さん】いつか、彩奈ちゃんが奇跡の演技を聞かせてくれますように

最近、4月に書いた記事へコメントがたくさんついています。

【日記】脳内再生症候群 (ノ∀`)
2016年4月23日更新

当ブログ始まって以来の盛況ぶりなので、ちょっと驚いています。うちは辺境ブログ(笑)だと思っていたのですが、見に来てくれる人はいるんですねえ。
それ以上に、声優さん(それも、ベテランと呼ばれる人たち)が好きな人は思った以上に多そうだということで嬉しくなります。
まぁ、このブログは自分の好みの問題で若い女性声優さんに特化しているから、ベテランの人たちの記事って書きませんけどね(結果的にアニメーションに登場する人が多くなるわけです)。
なにしろおっさんなので、
若い女の子が好きなのはしょうがない ヽ(゚∀。)ノ

コメントで名前が挙がっていた人たちは、どの人も外国映画の吹き替えで活躍している声優さん。「この役者さんにはこの声優さん」と、自然に結びつく名俳優ばかり。外国映画はオリジナル音声に字幕付きもいいですが、実力がある声優さんの吹き替えによって作品を見るのがさらに楽しくなります。

それはそれとして、声優さんの話になると必ず出てくる話題があります。
声優のアイドル化への批判。
このブログでも何回かそういう話題の記事を書いたことがありました。

【声優さん】声優さんに求められるもの
2013年6月17日更新

【声優さん】声優アイドルの源流(アニメ=見世物小屋仮説)
2014年8月22日更新

「声優は、まずは演技力(表現力)を磨くべき」というのはまぁそうなんだろうけど、「他の仕事はしてはならない」まで言ってしまうのは言い過ぎのような気がします。

現代の声優さんたちは実に様々な仕事をしています。吹き替え、ナレーションのような声のお仕事、演劇・朗読劇のような舞台、歌、TVレポーター、そのほか「こんなことまで?」と思うようなお仕事まで幅広い。とにかく雑多ではあるのですが、それらはほぼすべて「表現」に関わるお仕事です。

自分は以前、1年半ほど演劇に関わっていた時期がありました。そのため、俳優さんや俳優さんの卵を間近に見ることができました。
その時に感じたことですが、いい演技をする人に共通するのは貪欲であること。貪欲といっても、他人の足を引っ張ったりディスったりするようなことじゃなくて(そういうのは「意地汚い」という)、どんな些細な経験も演技に生かしてやろう、芸の肥やしにしてやろうとする純粋さです。
表現に関わる人たちはとても欲張りです。

「表現力を磨く」というのがどういうことか、自分にはよくわかりません。ただ、磨き方の方法はひとつではなくて、人によって違うのだろうなというのはおぼろげながら理解できます。唯一の正解なんてないんですよ。歌を歌おうがアイドルやろうが、声優として活動を続けたいと強く願っている人ならば、いつかきっと奇跡の演技を見せてくれると思っています。そうでない人は消えていくだけ。ただそれだけの話です。

だいたいねー、演技を追求もいいんだけど、そんな修行僧みたいな連中の演技が面白いわけないと思うんだよね。表現力は人生経験と強く結びついている部分があるから、なるべくいろんなことを経験しているほうが後々生きてくると思うんですよ。体作りや発声法など、どうしても押さえておくべき基本中の基本はありますが、集中してやらなきゃならないのはせいぜいそこまで。そういう誰にでもできることで差はつきません(ただし、それすらできない人は早晩消えていきます)。

もっとも、今の若い子たちがベテランになる頃には、自分はもうこの世界にいないでしょう。それが少し残念ではありますね。
あやなちゃん(竹達彩奈さん)の奇跡の演技、聞きたかったな・・・・・・(笑)

| | トラックバック (0)

2016-04-10

【補完記事】広島旅行

先週、25万アクセス達成しました \(^o^)/

以前使っていたブログからこちらに移ってきて8年。
うちみたいな辺境ブログでも、続けていればそれなりに見に来る人もいるのだなあと思いました。
サーバーの容量は残り50%くらい。
あと4,5年は使えそうです。

25万アクセス記念で何かしようと思いましたけど、特別なことはしないことにしました。
ただ、去年は書けなかった記事を今書きます。

去年(2015年)10月の終わりから11月の初めにかけて、呉・広島に旅行したことがありました。本当は帰ってきてすぐに記事にするはずだったんですが、できなかったんです。
声優の松来未祐さん(呉市出身)がお亡くなりになったのがちょうどその頃だったので。

今、広島ではG7の外相会合が開催されていますね。
お蔵入りにしようと思ってましたけど、タイムリーなので記事にすることにします。
写真メインで、コメントは簡単にしちゃいますが。

001
羽田空港。
天気はあまりよくありませんでした。
背景にぼんやりスカイツリーが写ってるんだけど、晴れていたらいい景色なんでしょうね。
そういえば、こないだ株主総会に出席したついでにスカイツリー行ったけど、展望台の入場料クッソ高いのなー。結局上までは登らないで、7階のプラネタリウムに行きました(笑)
羽田空港には「プラネタリウムカフェ」があるらしいから今度行ってみよう。

羽田空港では自由が丘バーガーっていうのを食べましたよ。
うまかったなあ。
出発前日に竹達彩奈ちゃんのブログを見たら、ハンバーグ画像が載っていてねー。無性にハンバーグ食べたくなったんです。
あやなちゃんにはダイエット中にサンマの絵葉書送りつけて飯テロしたんだけど、見事にカタキを討たれましたわ~(笑)

106
竹原市。
この日はちょうど「憧憬の路」というお祭りでした。
竹筒の中にロウソクを灯して街角に並べているんです。柔らかい光が幻想的な雰囲気を醸し出します。
・・・・・・ただ、人が多すぎてつらい (;´Д`)
竹原は「安芸の小京都」と呼ばれるくらいで、とても美しい街です。今度行くときは混まない時期に行きたいですね。「ほり川」のお好み焼き食べたいし(祭りの時はとても無理)。
書いてるうちに食べたくなったので、また通販で買おう。

なぜそんなに混んでいたのかというと、アニメのイベントと重なっていたというのも原因のひとつでした。アニメ『たまゆら』の舞台がここなんです。
この日は主演の竹達彩奈ちゃん(沢渡楓役)も来ていたらしいですね。今回の旅の目的は『たまゆら』ではなかったので、自分はイベントには参加してませんけど。

207
宮島ですねえ。修学旅行以来です。
前に来たときは本殿が修理中だったけど、今回も一部工事中でした。そして、
人が多すぎてツライ 。・゚・(ノД`)・゚・。
竹原ではあまり外国人旅行客は見かけませんでしたけど、さすがに宮島は世界文化遺産です。外人さんだらけですわ・・・・・・。

東京の近くにあるネズミーランドかここはってくらいの混み具合なので、結局本殿には入りませんでした 。・゚・(ノ∀`)・゚・。
あぁ・・・・・・こころがチュウチュウするんじゃあ・・・・・・。

てなわけで人が多くて疲れたので、水族館のすぐ近くにある国民宿舎の日帰り温泉に行ってきました。あまり知られていないのか、自分が行ったときには浴場に誰もいなくて貸し切り状態 (´∀`)
風呂上がりに名物のアナゴ飯とビールで癒される。
いくらかテンションが戻る(笑)

ちなみに、今回の宿泊地は呉でした。
竹原へはJR呉線で、宮島へは呉港からフェリーで行けます(広島で乗換え)。
フェリーは二日間フリーパスみたいなチケットがあるので、広島へも行けますね。今回は行かなかったけど、江田島へも行けます。わりと便利。

215_2
広島平和記念公園内にあるレストハウス。
実は、今回見に来たのはこれなんです。
今秋劇場公開予定のアニメ作品・『この世界の片隅に』の現場を見に来たんですよ。
この作品の舞台は戦前~終戦頃の呉・広島です(一応書いておくけど、第二次世界大戦のことね。若者の中には知らない人もいるっていうから)。
自分も微力ながら支援している作品なので、一度は作品の舞台に行ってみたいと思っていたんです。

001_satsudashi_2
こちらは『この世界の片隅に』の一場面。
昭和9年(1934年)の広島市中島本町です。
(自由に使ってよいそうなので使わせて頂いてます)
中央に見えるのが「大正屋呉服店」で、現在レストハウスとして使用されている建物です。相当に堅牢な建物だったのか、爆心地にもかかわらず基本構造は残りました。

広島記念公園に行ったことがある人なら知っていると思いますが、かなり広い敷地ですよね。終戦直前まで、あの中州の周辺には八つの街区がありました。
それぞれ中島本町、中島新町、元柳町、天神町、材木町、木挽町、細工町、猿楽町という名前です。街の名前からわかる通り、川を利用して上流から運んできた木材の集積地だったようです。
当時5000人を超える人口があったといいますが、この街は昭和20年(1945年)8月6日に地上から姿を消しました。

234
こちらは呉市海事歴史科学館(通称:大和ミュージアム)
戦艦大和の10分の1スケールモデルがあります。
想像以上によくできていて驚きます。

この博物館で興味深かったのは港湾施設や艦船の設計図面でした。
自分も仕事でCAD図面を書くことがありますけど、手書きでやれって言われるとかなりつらいです。もちろん、CADがあまり普及していなかった頃は手書きでやりましたけどね、今はちょっとやる気がしません。
「ごめんなさい仕事辞めていいっすか」ってなると思うわ(笑)

船渠(ドック)の図面は、日本が開国してすぐくらいに作成されたものにも関わらず見事な出来でした。当時の日本人は、本当にあっという間に知識を吸収して身に付けてしまったんですね。しかも、そういう資質を持っていた人物が一人や二人ではなかった。

日本人はとても素晴らしい資質を持っていると思いますが、しかし、その天賦の才が仇になることもあるのかなと思います。海外から見れば日本ほど恐ろしい国はありません。特に西洋人には相当に恐れられました。弱み・強みの双方を含めて、自国の実力を正しく評価できなかったというところにも日本が敗戦した原因があったのだろうと思います。
それは、今も変わらないのかもしれないな。

315
帰りは呉から広島までフェリーで。
瀬戸内海はのどかでいいですね。
広島で食べた生ガキ、おいしゅうございました。
また行きたい。

おまけ:
319
帰りの新幹線から撮影した姫路城。
高速走行中なので、これが限界でした。

帰りはグリーン車だったんだけどね、広島から姫路まで誰も乗ってこなくて一両丸ごと貸し切り状態だったんだよね~(笑)
人が多いのが苦手だから楽なんだけど、あれでちゃんと儲かってんのかねー。

| | トラックバック (0)

2016-03-13

【声優さん】それから

久しぶりに演劇を見てきました。今回は朗読劇です。
演目は夏目漱石の『それから』

あらすじは知っている人が多いと思うけど、主人公の代助ってのが自己中のダメ人間でねー。自分は最後まで読んでいないお話でした。パンフレットの解説にもあったように、代助が高等遊民(今風に言うとニート)である背景には封建時代の家族制度の影響があったりするのだろうけど、だからといって他人の奥さんを奪っていい理由にはなりませんわ。彼は「自分が働かないのは世の中が悪いから」(どこかで聞いたこのセリフ・・・・・・)といって憚らないわけですが、中二病くささがどうにもイライラするんです。友人に論破されてカッコ悪いし(笑)

ちなみに、昔の家族制度は「家」が基本単位になっていて、財産を相続できるのは家長を継ぐ立場の長男のみでした。次男三男は長男の予備に過ぎない。代助の家はたまたま金持ちだから、彼も「部屋住み」(飼い殺し)で気ままに振る舞えるけれども、中流以下の家庭では独立して働くしかない身分です。代助は政略結婚の道具にされそうになっていましたが、物語の舞台である明治42年(1909年)の日本では個人に対する前近代的な抑圧が強く、男も女も家に縛られるのが普通の時代でした。第二次世界大戦後に民主主義が導入され、昭和23年に戸籍法が改正されて家族制度の最小単位が家(大家族)から夫婦を中心とする家庭に変わる前までは、どこもそんな感じだったんです。地方によっては21世紀の現代でも封建的な感覚がいまだに残っているようですけどね(特に九州地方)。

まぁ、主人公の代助はアレなんだけど、作者の夏目漱石という人はやはり天才なのだろうと思います。近代以降、人間は常に先の見えない不安を抱えて生きていますけど、そういう雰囲気を見事に切り取って表現しています。漱石先生は娘義太夫の追っかけをやっていて、ぶっちゃけロリコンストーカーみたいな一面があったという逸話もあるわけですが(笑)、やはりただのおたくではありません。
参考:
『幻の近代アイドル史 明治・大正・昭和の大衆芸能盛衰記』
笹山敬輔著 彩流社 2014年

今回の朗読劇は回によって出演者が変わっていました。自分が観た回の出演者は梶裕貴さん佐藤せつじさん阿澄佳奈さん竹達彩奈さん

竹達彩奈さん!! \(^o^)/

あやなちゃん見るのが目的だった(笑)
それにしても、やっぱりあやなちゃんもプロの声優さんですね。上演時間は2時間以上ですが、あの集中力は大変なものです。上演中はずっと役に入り込んでいました。終演後にはいつものあどけない顔に戻っているのを見て、役者というのはすごいものなのだなと改めて思いましたね。
・・・・・・「あどけない」って、
今年27歳の女性に使う単語ではないよな (^-^;A)

今回はナレーションのほか、メインで演じていたのはメインヒロイン(という言い方をしていいのかどうかわからないけど)の三千代でした。主人公の代助が破滅するきっかけになる女性です。自分の想定よりもやや若い雰囲気でしたが、それがかえって妖艶に感じたりしてねー。髪はボブスタイルで、白のワンピース(だと思う。ファッションに詳しくないから何とも言えない)。アニメ的にたとえると、『あの花』めんまみたいな。上演中はやや小首を傾げるようなしぐさが多くて、物憂げな雰囲気でした。スポットライトを浴びたとき、台本を持つ指の美しかったこと・・・・・・。
大変素晴らしいものを見せていただきました (*´∀`)
あの声で「淋しくっていけないから、また来てちょうだい」なんて言われたら、

ボクも破滅します ヽ(゚∀。)ノ

上演中、一か所だけ明らかにイントネーションがおかしいところがありましたが、それ以外は納得のいく演技だったと思います。

何年も前から直にあやなちゃんを見てみたいと思ってましたけど、ようやく念願がかないました。朗読劇は去年もやってたんだけど、その時はチケット取れなくてね。ライブとか、おっさんにはハードル高いし・・・・・・。
今後も舞台に出ることがあれば観に行きたいと思います (^-^)

主人公の代助を主に演じていたのは梶裕貴さん。最近視聴したアニメでは『進撃の巨人』エレン・イェーガー役で出演していました。代助も想定よりやや若い感じではありましたが、さすがプロの声優さん、見事な演技だと思います。主役なので他の3人よりも明らかに読む量が多いのですが、あの集中力は半端なものではありません。集中力が切れると、観客にはすぐわかるからね。

代助の旧友(三千代の夫)の平岡を演じたのは佐藤せつじさん。この人はどちらかというと洋画の吹き替えのお仕事が多い人です。最近視聴したアニメ作品だと『宇宙戦艦ヤマト2199』のゴル・ハイニ。平岡はストーリーの終盤に代助と絶交するんですけど、その時のシーンが良かったなあ。代助が奥さんにちょっかい出してブチ切れるとこね。朗読劇もいいけど、ライブアクションも見てみたいと思いました。

代助の義姉の梅子を演じたのは阿澄佳奈さん。最近視聴したアニメ作品は、『のんのんびより』越谷小鞠。先週くらいまで別の舞台に立っていて、このところものすごく忙しい。夏目漱石の作品はほとんど読んだことがないようですが、そんなことを感じさせないほどの演技でした。演出・脚本も良かったのだろうと思います。
阿澄さんも初めて実際に拝見しましたが、想像以上に綺麗です(やや舞台補正があるとは思いますけど)。昨日の衣装は黒のドレスで、いつもの雰囲気よりも大人の女性のイメージでした。
やはり、実物を見ると印象が変わりますね。かなさんには全公演の座席を予約しちゃうほどのコアなファンがいるようですけど、その気持ちはわからないでもないですな。かなさんは人妻なわけですが、そのうち代助みたいにかなさんが原因で破滅しちゃうファンが
・・・・・・まぁ、いないか(笑)

今回は充実した週末でした (^-^)

| | トラックバック (0)

2015-10-04

【日記】『心が叫びたがってるんだ』/日本心理学会

今日は朝早くから東京に行ってきました。
朝は新宿で映画『心が叫びたがってるんだ。』 を鑑賞。
午後は下高井戸の日本大学で日本心理学会公開シンポジウム『アニメの心理学』に参加。

映画はですね、主な視聴理由が主演の水瀬いのりさんだったわけですが(笑)、なかなかよくできていたと思いますよ。絵もとてもきれい。まぁ、主人公・成瀬順の精神的な回復に関しては、臨床心理学的にはあり得ないなんていう話が午後のシンポジウムでありましたけど・・・・・・。学者先生によると青少年の精神に深刻な影響を与えかねない有害なプロットらしいですが、自分は良かったと思います。特にラストの方のミュージカル。"悲愴"(ベートーベン)と"Over the Rainbow"にオリジナルの歌詞を付けたマッシュアップは、ライブアクションのミュージカルに負けないくらいの完成度でした。あの場面だけでも見る価値がある作品です。いつか、水瀬いのりさんや雨宮天さん仁藤菜月役)がミュージカルの舞台に立つようなことがあれば、その時はきっと見に行きたい。

映画の後は新宿から下高井戸に移動。ものすごく懐かしい街です。『ここさけ』じゃないですけど、自分にとっての「青春の向う脛」。その話は前にも一度書いているけど、またいつか改めて書きましょう。

午後のシンポジウムの後半では臨床心理学的な立場から、「現代の日本アニメには統合失調症的な視点に近い表現がある」「最近のアニメはリアリティがなくなっている」という意見がありました。その話の流れで批評の対象になっていたのが、まさにさっき見てきた『心が叫びたがってるんだ。』だったわけです。

臨床心理学の先生は何か勘違いしていたようですが、この作品は「精神障害の少女を友人たちが善意で助ける」ようなお話ではありません。現在公開中の作品なので、あまりネタバレになるような内容については触れたくないんですけど、この作品のテーマは「言葉は傷つけるもの」というところと、「世の中にはいろんな人間がいるし、いてもいいんだ」といったところだと思います。成瀬順の「病状」については、実はそれほど重要ではないんです。

主人公・成瀬順 (CV:水瀬いのりさん)は、子供の頃のある出来事がきっかけで、言葉を発すると腹痛を起こすという女子高生です。心の中に架空のキャラクターを作り出し、強い自己暗示にかかったことによる症状で、それ自体一種の精神障害と言えなくもありません。そのあたりの描写については確かに専門家の監修が必要だったかもしれませんが、この作品を若い人たちに見せたとしても、それほど大きな影響があるとは思えない。

自分はファンタジー作品をリアルと思いこむような育ち方をしていないので、この作品を見た若い世代がどういう受け止め方をするかは今一つよくわかりませんが、登場人物の一人・田崎大樹 (CV:細谷佳正さん )が語ったように、自分の身の回りにいる人物の多様さに気が付いて「視野が狭かった」と思うのかもしれません。少なくとも、精神障害者を悪意を持って貶めていると捉えるような人はほとんどいないと思います。(仮にそういう人がいたとしたら、そいつはすでにアニメの影響以前に要治療だと思われます。それはアニメとは別の次元の問題になってきます)

自分も、順ほどではないにしても、言葉を発することができなかった時期があります。精神医学的には「緘黙(かんもく)」と言うそうです。ちょうど順と同じく高校生の頃でした。自分の例を出すまでもなく、むしろ当事者であればこそああいった精神的な問題が簡単に解決するわけではないことも理解できるでしょうし、一生背負い続ける痛みであることもよく理解していることでしょう(そして、カウンセリングが何の役にも立たないことも)。若者は、学者先生が思っているほど愚かではないと思います。

まぁこのセンセイ、この作品を見ていないようなのでどうしようもないんだけど、そもそも順は簡単になんて回復してませんよ。坂上拓実(CV:内山昴輝さん)が駆けつけなかったら、下手すりゃ死んでたと思うし。そういう描写そのものが良くないって言うのかもしれないですけどね、この作品の言葉を借りれば「言葉は傷つけるもの」、そして、表現というものはすべからく劇薬なんです。みんな、無菌室で暮らしてるわけじゃないからね。アニメの表現が心に刺さりすぎる人は一定数いるとは思いますけど、それはその人たちの感受性の問題であってアニメとは別の話なんじゃないかなあと思います。

こういう作品を若い人に見せちゃいけないというなら、フィールドワークによって影響度をきちんと科学的に測定しないといけません。人文科学や社会科学がイマイチ科学と認められないのは、詰めの甘さ(独りよがりな解釈)によるところも大きい。数理学的な証明が難しい分野では、とにかく多くの事例を集めなければならないんです。学者が印象でものを言うのはとても恥ずかしいことだと思うんですが、人文・社会系ではどういうわけかそういうことが許される傾向があるんですよね。残念ながら。むしろ、現場の片渕監督のほうがそのあたりのことはよく理解している印象でした。

ちなみに、今回のパネリストの一人は片渕須直監督。現在、劇場版アニメーション作品『この世界の片隅に』 を製作中です。今回のシンポジウムでは、この作品のオープニング部分となる「冬の記憶」の場面を題材に、「3コマ打ち」の技法についての解説がありました。記事が長くなるので、「3コマ打ち」っていうのが何なのかは別の記事で書くことにします。

参考画像:
『この世界の片隅に』より「冬の記憶」の一場面。
001_satsudashi
支援メンバーに定期的に届くメールに添付されていた画像です。自由に使ってよいそうなので使わせていただきました。

描かれているのは広島市中島本町。この町は、今はこの世界に存在しません。原爆で消えてしまいました。ここは爆心地付近なんです。現在は画像中央にある建物が残っているだけ。広島平和記念公園のレストハウスになっているそうです。

片渕監督はこの街を描くにあたり、詳細なフィールドワークを実施しました。写真資料や数少ない生存者の証言をもとに、極めて正確に再現されているようです。シンポジウムでカット割りの話を聞いて改めて思いましたけど、このクオリティで長編アニメーション作品を作るって、どんだけ大変なんだか・・・・・・。期待してます。

| | トラックバック (0)

2015-07-05

『この世界の片隅に』ファンミーティング

昨日(2015年7月4日土曜日)、劇場版アニメーション『この世界の片隅に』 のファンミーティングで東京まで出かけてきました。クラウドファンディングで資金を募って、約3600万円が集まった作品。来年秋に公開予定です。ささやかながら、自分も出資しています。

すずという女性の、戦時中の日常を描いた作品です(舞台は広島県呉市)。原作も読みましたけど、戦争中とは言いながら、空襲が始まるまでの描写はどちらかというとのどかな雰囲気です。まさに「日常系」という感じです。

ファンミーティングで監督さんも語っていましたが、戦争中でもかなり後になるまで今とあまり変わらない日常生活があったようです。戦争が進むにしたがって生活は苦しくなっていくんですけど、例えば女性の服装なんて今とたいして変わらない。母の話によると、戦争中の祖母の写真でモンペ姿の写真なんて確かに一枚もなかったそうです。

監督の片渕須直さんはその当時の状況を実に緻密に調査されていて、あの資料の解説だけでも1冊本が書けるんじゃないかと思うくらいでした。というか、学術論文が書けるレベルです。原作のこうの史代さんの考証もすごいんですが、監督さんの検証作業にも驚きます。原作は「日常系」としてさらっと読んでしまったところがあるので、もう一度注意深く読みたいと思います。よい作品というのは繰り返し読むに堪えるものですが、映画のほうも繰り返し視聴するに堪える作品になることは間違いありません。今回は5分のパイロット版を2回見せていただきましたが、そのクオリティの高さに驚きました。

戦争を後の世代に伝えることについて、自分はつい最近まで悲観的だったんですよ。何年か前に複数のテレビ局で戦争関連のドラマが放送されたことがあったんですが(日テレとTBSなんだけど)、その出来が本当にひどかったからね。東京大空襲を経験したオヤジなんか激怒してましたもん。実写がそんな感じだから、もう映像作品で戦争をきちんと描くのは難しいのだろうなと思っていたんです。

しかし、今回このプロジェクトに参加してみて考えが変わりました。地道な調査、緻密な考証を積み上げることで、戦争を伝えることはできると。監督さんは「道をつなぐ」という表現をされていましたが、当時の人たちの生活を嘘偽りなくきちんと描くことで、現代に生きる我々とのつながりを確かに感じることができます。その時代に生きていたのは、自分たちとなんら変わらない日本人なんですから。

映画の中で、今は消滅してしまった街が見事に再現されています。その映像をみて、新しい映像表現の可能性を感じました。戦後70年が経過して戦争体験者は少なくなり、そう遠くない将来、第二次世界大戦はいよいよ歴史の本の中の出来事になります。そういう時代に戦争をどう伝えればよいのか。この作品は一つの答えを見せてくれるでしょう。完成が楽しみです。

ちなみに、声優さんは未定だそうです。この間の竹達彩奈さんのお誕生日記事 でも書きましたけど、パイロット版を見て、すずは竹達彩奈さんにやらせてあげたいなと改めて思いました。すずのキャラクターを考えると折笠富美子さん のほうが合いそうな気がしますが、敢えて。

呉市出身だと松来未祐さん がいるんだけど、残念ながらすずには合わないような気がします(ただ、義姉役には合うかもしれない。旦那さん役のほうは細谷佳正さん の声を想像して原作を読んでました)。まぁ、監督さんが決めることなので、何とも言えませんけどね。

| | トラックバック (0)

より以前の記事一覧