【声優さん】2017年冬季MVP
三連休で時間があるので、久しぶりに特集記事です。
題して"2017年冬季MVP"。
この冬、特に印象に残った女性声優さんを選んでみました。
うちのブログは若手の女性声優さんに特化しているし、そもそもすべての作品を視聴しているわけではないので相当な偏りがありますけどね。
そういえば、土曜日には声優アワードの発表があったんですよね。あの賞も、どちらかというと人気投票みたいな感じになってしまっていて、声優さんを本当の意味で顕彰するものにはなっていないようですけど・・・・・・。まぁ、それでもやる意味はあると思いますが。
さて、今回自分が選んだ人は以下の通り。
第1位 潘めぐみさん
『リトルウィッチアカデミア』 BS11 2017
"Little Witch Academia"(小魔女學園), 2017, BS11
アツコ・カガリ(CV:潘めぐみさん)
Atsuko Kagari (CV: HAN, Megumi)
quoted from #11 "Blue Moon" (20 Mar. 2017)
魔法使いのたまごの役。
子供の頃に魔法ショーで見た魔法使いに憧れて、北欧(だったかな?)にある魔法学校にやってきた日本の少女。
最初は鬱陶しい感じであまり好きなキャラクターではなかったんですよ。他人の話はろくに聞かないし、しょっちゅう問題を起こすし。まったくもって箸にも棒にもかからない落ちこぼれでした。
しかし、この子は自分の夢を決して諦めないんです。夢のためならどんな努力も惜しまない。第10話は貴族のパーティに潜り込むお話でしたが、動物を変身させる(というか、おそらく人間に幻覚を見せる)魔法を使いこなしていました。苦手なことでも、一つひとつ習得していける子なんですね。
この子を見ているとなぜだかうるうるきたりするんだけど(笑)、そういう感情が自然に湧いてくるのは潘さんの表現力によるところが大きいのだろうと思うんです。
潘めぐみさんは今年の声優アワードでは助演女優賞でしたね。
今回は『この世界の片隅に』の浦野すみの演技と合わせて今季のMVPということにしました (^-^)
第2位 豊崎愛生さん
『クズの本懐』 2017年 フジテレビ
"Scum's Wish"(人渣的本願), 2017, Fuji-TV
皆川茜(CV:豊崎愛生さん)
MINAGAWA, Akane (CV: TOYOSAKI, Aki)
quoted from #8 "Sweet Refrain" (3 Mar. 2017)
主人公の少女の学校に音楽教師として赴任してきた人物。
まさに「毒婦」という表現がぴったりな女性です。まるでゲームでもしているかのように、男の心を弄ぶ。他の女性から男を奪い取って喜ぶ。この作品の登場人物はどいつもこいつも「人間のクズ」的な印象ですが、その中でもダントツのクズっぷりでした。
それにしても豊崎さん、本当にこういう人なんじゃないかっていうくらいにハマってました。実際のあきちゃんは、アニメを見る子供たちに対して常に優しいまなざしを向ける素敵な女性なんですが。多分、茜のようなことは絶対にしない・・・・・・と、思う(知らんけど)。いやいや、あの人は本当に素敵な人ですよ!おいらは信じてます!!(ノ∀`)
皆川茜というキャラクターは、豊崎さんに対する印象がことほど左様に揺らぎまくるほどのインパクトがありましたね。あきちゃん、自分的「童貞を殺す声」声優さんランキング5位になりました(笑)
第3位 悠木碧さん
『幼女戦記』 2017年 BS11
"Saga of Tanya the Evil"(幼女戰記), 2017, BS11
ターニャ・デグレチャフ(CV:悠木碧さん)
Tanya Degurechaff (CV: YUUKI, Aoi)
quoted from #9 "Preparations for Advance" (14 Mar. 2017)
「少女の皮をかぶった悪魔」。
神の存在を信じないことに対する制裁として、神(存在X)によって現代日本からパラレルワールドに少女として転生させられたおっさん 。・゚・(ノ∀`)・゚・。
基本的に中身は日本のサラリーマンなので、どうにかして安全かつ楽に出世しようと試みるわけですが、なまじ優秀なのが仇になって最前線に飛ばされまくります 。・゚・(ノ∀`)・゚・。
第9話ではついに特攻兵器に乗ることに・・・・・・。
悠木碧さんはダークな人物を演じることも多いですが、その中でもターニャは格別な存在だと思います。見た目は少女でも、悪い大人のいやらしい感じが実によく出ています。あおいちゃん、さすが「少女の皮をかぶったおっさん」と呼ばれるだけのことはある(笑)
数年前は娘にしたい声優さん脳内ランキングナンバーワンだったあおいちゃんですが、近年ランキングがダダ下がりでした。今回もターニャの演技でさらにランキングが落ちそうでしたが、『ACCA13区監察課』のロッタがむちゃくちゃ可愛かったので、娘にしたい声優さんランキングは辛うじて8位に留まりました (ノ∀`)
第4位 本渡楓さん
『亜人ちゃんは語りたい』 2017年 BS11
"Interviews With Monster Girls"(亞人醬有話要說), 2017, BS11
小鳥遊ひかり(CV:本渡楓さん)
TAKANASHI, Hikari (小鳥遊緋雁, CV: HONDO, Kaede)
quoted from #11 "Demi-chans Want to Support" (19 Mar. 2017)
ヴァンパイアの少女の役。女子高生。
この作品の世界には、一般の人とは異なる特徴をもった「亜人」という人類の亜種が存在しています。ひかりはそんな亜人のひとり。彼女たちに興味を持った高橋先生と交流することによって、彼女たちは少しずつ変わっていきます。
現代の世界は価値観が多様化していて、日本も昭和の時代とは大分様相が変わってきました。多様化は基本的にはよいことだと思うのだけど、一方で多くの軋轢を生みます。自分の隣にいる人は自分とはまったく違う人だというのは当たり前の話なんですが、そういう当たり前が完全に受け入れられるようになるにはまだまだ時間がかかりそうです。
小鳥遊ひかりはマイノリティーではあるんですが、天真爛漫で表情豊かな少女です。これまでの人生で辛いことが一切なかったかといえばそんなことはないはずですが、周囲の環境に恵まれたのか、とても明るい子なんですよね。表情がクルクル変わって、見ていて飽きない。こういうキャラクターを演じるのは、実はとても難しいことだろうと思います。多分、ある程度声優経験が長い人でも難しいでしょう。しかし、本渡さんは最若手ながら見事に小鳥遊ひかりを演じて魅せました。今回はその表現力を称えて今季第4位としました (^-^)
第11話では海に向かって叫ぶシーンがありましたが、あれって実は結構難しいんです。実際に海にいるわけではないし、アフレコスタジオでは「距離感」がつかみにくいわけです。自分はそのシーンを見て(聞いて)、「ああ、この子はなかなかやりよるな」と思いました。
第5位 大空直美さん
『ガヴリールドロップアウト』 2017年 BS11
"Gabriel DropOut"(廢天使加百列), 2017, BS11
胡桃沢=サタニキア=マクドウェル(CV:大空直美さん)
Satanichia Kurumizawa McDowell (CV: OOZORA, Naomi)
quoted from #10 "The Angels and Demons Return Home" (14 Mar. 2017)
マヌケな悪魔の少女の役(笑)
この作品自体、最初はあまり期待していなかったし(ぶっちゃけ、花澤香菜さんの声が聴きたかったから視聴しただけのこと)、それぞれのキャラクターに対しても思い入れはありませんでした。しかし、見ているうちになんだかハマっちゃったんだよねー。特にこの子が。もうね、この子が主役でも良かったんじゃないかなくらい(笑)
本編も良かったんだけど、ハマったのはネットラジオの影響もあるな。この作品には宣伝用のラジオがあるんですが、それをたまに聞いています。そこで大空さんの声が気に入ったんだろうね。なんだか可愛らしい雰囲気の人なんだなって。こういうのって、原理は恋愛と一緒で理屈じゃないんだよね。
演技も悪くないし、今後の期待を込めて今季第5位 (^-^)
それにしても、花澤香菜さんと水瀬いのりちゃん目当てで視聴した作品で思わぬ収穫です(むしろ落とし穴か)。
ホント、女性声優さんは沼ですわ ヽ(゚∀。)ノ
第6位 茅野愛衣さん
『3月のライオン』 2017年 NHK総合
"March comes in like a lion"(3月的獅子), 2017, NHK-G
川本あかり(CV:茅野愛衣さん)
KAWAMOTO, Akari (川本明里, CV: KAYANO, Ai)
quoted from #21B "Small Murmur" (11 Mar. 2017)
主人公の少年(棋士)の世話を焼く、近所の優しいお姉さんの役。
あぁ、おいら、こういうキャラクターにとことん弱いんです。
そして、茅野さんの声がまた、脳ミソとろけてバターになるくらい良かったんだわ。
いや、もちろん演技も良かったと思ってますよ。あんまり説得力ないけど。「嫁にしたい女性声優さん」脳内ランクの上位者だからしょうがないね。それと、「童貞を殺す声」脳内ランキングが現在第6位でございます。あんな人に何かささやかれたら、余裕で破滅する自信があります ヽ(゚∀。)ノ
いや、この作品はストーリー的にも素晴らしかったと思っているよ、本当に。まるで説得力ないけど。
第7位 雨宮天さん
『この素晴らしい世界に祝福を!2』 2017年 BS11
"KonoSuba: God's Blessing on This Wonderful World! 2"
(為美好的世界獻上祝福!第二季), 2017, BS11
アクア(CV:雨宮天さん)
Aqua (CV: AMAMIYA, Sora)
quoted from #9 "A Goddess for This Corrupt Hot Springs Town!"
(14 Mar. 2017)
駄女神の役(笑)
女神なのに、恩恵を与えるどころかしょっちゅう何かやらかしている人。ドタバタコメディ作品です。
雨宮天さんというと自分がまず思い出すのは『アルドノア・ゼロ』のアセイラム姫なんですが、アクア様はまるで雰囲気が違うので笑っちゃいます。あの姫は本当に可憐だった・・・・・・。
ネットラジオやブログなどで発言している雨宮さんは、どちらかというと真面目な印象です。まぁ、妙なこだわりがあったり、やや偏屈な印象もあるわけですが、どうもアクア様のイメージと結びつかないんですよね。やはり、さすがプロの声優さんといったところでしょうか。
この作品の登場人物はだいたいみんなイカレてるんだけど、その中でもアクア様の存在感は特別でねー。本当に毎週笑わせてもらいました。そして、今はもう、あの駄女神を演じられるのは雨宮さんをおいて他にないでしょう。唯一無二の役を手に入れたと思います。今回はアクアの熱演を称えて第7位とします (^-^)
第8位 Lynnさん
『風夏』 2017年 WOWOW
"FUUKA"(風夏), 2017, WOWOW
秋月風夏(CV:Lynnさん)
AKITSUKI, Fuuka (CV: Lynn)
quoted from #10 "Fate" (10 Mar. 2017)
バンドのボーカルの役。
Lynnさんのお名前はだいぶ前から知っていたんだけど、今回の作品ではっきりと声を認識しました。ただ、今回の風夏は戸松遥さんにやや声が似ていると感じたので、自分の耳にはまだあまり馴染んでいないのかなあと思います。
この作品でもう一人のヒロインを演じているのは早見沙織さん。8位は早見さんとLynnさんで迷いましたが、今回はあえてLynnさんを推しておきました。
この作品はバンドのお話なので歌唱シーンもあります。歌は吹き替えではないので、声優さんが実際に歌うことになるわけですね。早見沙織さんは流石だなと思いますけど、Lynnさんもなかなかどうして素晴らしい歌唱力です。今回は歌唱力を称えて第8位とします (^-^)
第9位 村上奈津実さん
『アイカツスターズ!』 2016年 テレビ東京
"Aikatsu Stars!"(Aikatsu! 偶像學園! 群星), 2016, TV-Tokyo
早乙女あこ(CV:村上奈津実さん)
SAOTOME, Ako (早乙女亞子, CV: MURAKAMI, Natsumi)
quoted from #45 "Headlong Ako" (23 Feb. 2017)
アイドル養成学校の在学生。アイドルのたまご。
なぜか気に入ってしまって、もうずっと見てるんだよなあ。アイカツ沼は深いぜ・・・・・・。さすがにゲームはやらないけどね。
この作品は脚本がよくて、おっさんが見てもたまにうるうる来ちゃうような回があったりします。ホント、何やってんだろ。大丈夫か俺 。・゚・(ノ∀`)・゚・。
この早乙女あこっていうキャラクターは、最初はあまり好きなタイプの子ではありませんでした。なんだかあざとい感じだったからね。しかし、最終的にはアイドルとしての意識に目覚めて、舞台の上で最高のパフォーマンスを示すまでになります。
村上奈津実さんは新人さんのようで、ほとんど情報がありません。まったく知らない人です。演技も、最初はピンと来ないところもありました。しかし、あこを演じるうちに、キャラクターと一緒に成長したんでしょうね。特にこの第45話と、早乙女あこが学園トップの座をかけて憧れの先輩と直接対決した第46話はこれまでで最高の出来でした。今はまだ自分が演じているキャラクターに助けられているところもあるでしょうが、今後が楽しみな人のひとりです。期待を込めて今季第9位とします (^-^)
第10位 桑原由気さん
『小林さんちのメイドラゴン』 2017年 BS11
"Miss Kobayashi's Dragon Maid"(小林家的龍女僕), 2017, BS11
トール(CV:桑原由気さん)
Toll (托爾, CV: KUWAHARA, Yuuki)
quoted from #10
"Troupe Dragon, On Stage! (They Had A Troupe Name, Huh)"
(17 Mar. 2017)
*These quotations are grounded on the article 32 of the Copyright Law of Japan.
些引用根據日本國版權法第32條
異世界から小林さん(主人公の女性プログラマー)の家にやってきたドラゴンの少女。・・・・・・少女?
基本的にギャグの要素が多い作品なので見ていて楽しいですが、異文化交流などについて考えさせられるところもある作品です。『亜人ちゃんは語りたい』が亜人を障害者やLGBTなどに置き換えても成立するのと同じように、この作品ではドラゴンたちを外国人に置き換えてもストーリーが成立します。
桑原由気さんも名前だけは何となく知っている人でしたが、今回この作品で初めてはっきりと声を認識しました。『メイドラゴン』はギャグアニメとはいえ、やや哲学的な内容を含みます。それだけに、表現力が試されるシーンもいくつかあったように思います。例えば、人間とドラゴンではどうしても理解しあえない部分があるのかもしれないといったようなことに思いを巡らせる場面が何度かありましたね。作品を見ている人に対して本当に伝えたい何かがそこには含まれている。それを正しく伝えなければならない。声優さんの真骨頂です。今回、桑原さんは成功していたと思います。今季はその才能を称えて第10位とします (^-^)
ところで「トール」の英語表記なんですが、参照するサイトによってまちまちです。"Tooru""Tohru"など複数ありました。ただ、トールの名前は北欧神話ではなく『指輪物語』の作者であるトールキン教授 (J.R.R. Tolkien) にちなんでいるようなので、当サイトでは "Toll" とすることにしました。
『指輪物語』の序章として著された『ホビットの冒険』の中には、ドラゴンが町を焼き尽くす場面が出てきます。その場面のイメージのもとになったのは、第1次世界大戦の際にトールキン教授が見たソンムの戦いだったそうですね。ちなみに、指輪物語の指輪は核兵器のメタファーではないかという見方もあるようです。
最後は若干脱線しましたけど、2017年冬季MVP特集はこれにて終了。今回は選ばなかった人たちのなかにも印象に残っている人はたくさんいました。ここで取り上げた人たちは、それらの人たちの代表ということで、実はランキングそのものに大した意味はありません。
皆さん、これからも応援します。
陰ながら (^-^)
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