« Happy Birthday 2016 (東山奈央さん) | トップページ | 【アニメ】世界に広がる日本のアニメ R »

2016-03-13

【声優さん】それから

久しぶりに演劇を見てきました。今回は朗読劇です。
演目は夏目漱石の『それから』

あらすじは知っている人が多いと思うけど、主人公の代助ってのが自己中のダメ人間でねー。自分は最後まで読んでいないお話でした。パンフレットの解説にもあったように、代助が高等遊民(今風に言うとニート)である背景には封建時代の家族制度の影響があったりするのだろうけど、だからといって他人の奥さんを奪っていい理由にはなりませんわ。彼は「自分が働かないのは世の中が悪いから」(どこかで聞いたこのセリフ・・・・・・)といって憚らないわけですが、中二病くささがどうにもイライラするんです。友人に論破されてカッコ悪いし(笑)

ちなみに、昔の家族制度は「家」が基本単位になっていて、財産を相続できるのは家長を継ぐ立場の長男のみでした。次男三男は長男の予備に過ぎない。代助の家はたまたま金持ちだから、彼も「部屋住み」(飼い殺し)で気ままに振る舞えるけれども、中流以下の家庭では独立して働くしかない身分です。代助は政略結婚の道具にされそうになっていましたが、物語の舞台である明治42年(1909年)の日本では個人に対する前近代的な抑圧が強く、男も女も家に縛られるのが普通の時代でした。第二次世界大戦後に民主主義が導入され、昭和23年に戸籍法が改正されて家族制度の最小単位が家(大家族)から夫婦を中心とする家庭に変わる前までは、どこもそんな感じだったんです。地方によっては21世紀の現代でも封建的な感覚がいまだに残っているようですけどね(特に九州地方)。

まぁ、主人公の代助はアレなんだけど、作者の夏目漱石という人はやはり天才なのだろうと思います。近代以降、人間は常に先の見えない不安を抱えて生きていますけど、そういう雰囲気を見事に切り取って表現しています。漱石先生は娘義太夫の追っかけをやっていて、ぶっちゃけロリコンストーカーみたいな一面があったという逸話もあるわけですが(笑)、やはりただのおたくではありません。
参考:
『幻の近代アイドル史 明治・大正・昭和の大衆芸能盛衰記』
笹山敬輔著 彩流社 2014年

今回の朗読劇は回によって出演者が変わっていました。自分が観た回の出演者は梶裕貴さん佐藤せつじさん阿澄佳奈さん竹達彩奈さん

竹達彩奈さん!! \(^o^)/

あやなちゃん見るのが目的だった(笑)
それにしても、やっぱりあやなちゃんもプロの声優さんですね。上演時間は2時間以上ですが、あの集中力は大変なものです。上演中はずっと役に入り込んでいました。終演後にはいつものあどけない顔に戻っているのを見て、役者というのはすごいものなのだなと改めて思いましたね。
・・・・・・「あどけない」って、
今年27歳の女性に使う単語ではないよな (^-^;A)

今回はナレーションのほか、メインで演じていたのはメインヒロイン(という言い方をしていいのかどうかわからないけど)の三千代でした。主人公の代助が破滅するきっかけになる女性です。自分の想定よりもやや若い雰囲気でしたが、それがかえって妖艶に感じたりしてねー。髪はボブスタイルで、白のワンピース(だと思う。ファッションに詳しくないから何とも言えない)。アニメ的にたとえると、『あの花』めんまみたいな。上演中はやや小首を傾げるようなしぐさが多くて、物憂げな雰囲気でした。スポットライトを浴びたとき、台本を持つ指の美しかったこと・・・・・・。
大変素晴らしいものを見せていただきました (*´∀`)
あの声で「淋しくっていけないから、また来てちょうだい」なんて言われたら、

ボクも破滅します ヽ(゚∀。)ノ

上演中、一か所だけ明らかにイントネーションがおかしいところがありましたが、それ以外は納得のいく演技だったと思います。

何年も前から直にあやなちゃんを見てみたいと思ってましたけど、ようやく念願がかないました。朗読劇は去年もやってたんだけど、その時はチケット取れなくてね。ライブとか、おっさんにはハードル高いし・・・・・・。
今後も舞台に出ることがあれば観に行きたいと思います (^-^)

主人公の代助を主に演じていたのは梶裕貴さん。最近視聴したアニメでは『進撃の巨人』エレン・イェーガー役で出演していました。代助も想定よりやや若い感じではありましたが、さすがプロの声優さん、見事な演技だと思います。主役なので他の3人よりも明らかに読む量が多いのですが、あの集中力は半端なものではありません。集中力が切れると、観客にはすぐわかるからね。

代助の旧友(三千代の夫)の平岡を演じたのは佐藤せつじさん。この人はどちらかというと洋画の吹き替えのお仕事が多い人です。最近視聴したアニメ作品だと『宇宙戦艦ヤマト2199』のゴル・ハイニ。平岡はストーリーの終盤に代助と絶交するんですけど、その時のシーンが良かったなあ。代助が奥さんにちょっかい出してブチ切れるとこね。朗読劇もいいけど、ライブアクションも見てみたいと思いました。

代助の義姉の梅子を演じたのは阿澄佳奈さん。最近視聴したアニメ作品は、『のんのんびより』越谷小鞠。先週くらいまで別の舞台に立っていて、このところものすごく忙しい。夏目漱石の作品はほとんど読んだことがないようですが、そんなことを感じさせないほどの演技でした。演出・脚本も良かったのだろうと思います。
阿澄さんも初めて実際に拝見しましたが、想像以上に綺麗です(やや舞台補正があるとは思いますけど)。昨日の衣装は黒のドレスで、いつもの雰囲気よりも大人の女性のイメージでした。
やはり、実物を見ると印象が変わりますね。かなさんには全公演の座席を予約しちゃうほどのコアなファンがいるようですけど、その気持ちはわからないでもないですな。かなさんは人妻なわけですが、そのうち代助みたいにかなさんが原因で破滅しちゃうファンが
・・・・・・まぁ、いないか(笑)

今回は充実した週末でした (^-^)

|

« Happy Birthday 2016 (東山奈央さん) | トップページ | 【アニメ】世界に広がる日本のアニメ R »

文化・芸術」カテゴリの記事

声優さん」カテゴリの記事

竹達彩奈」カテゴリの記事

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 【声優さん】それから:

« Happy Birthday 2016 (東山奈央さん) | トップページ | 【アニメ】世界に広がる日本のアニメ R »