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2011-05-21

【アニメ】獣の奏者エリン

NHKは過去に放送された作品を何度も何度も再放送する傾向があります。これでもかって言うくらいに。現在も教育テレビでは2年前に放送された『獣の奏者エリン』が再放送されています。この作品のメインターゲットは恐らく小学校高学年くらいだと思いますが、子供向けにしては内容が深く、かなり突っ込んだ描写も見られた作品でした。1年間全50話にわたって放送されましたが、その中でも最も反響が大きかったと思われるのが先週再放送された第7話「母の指笛」です。今回はその回を久しぶりに見てみることにしました。

『獣の奏者エリン』(再放送) 2011年(2009年) NHK教育
"The Beast Player Erin"(Revival), 2011(2009), ETV

Photo
*This quotation is grounded on the article 2 and 32 of Copyright Law of Japan.

ソヨン(CV:平田絵里子さん)
Soyon (CV: HIRATA Eriko)

第7話「母の指笛」より引用。
quoted from #7 "A Mother's Whistle"

Genres: drama, fantasy
Median rating on ANN: Excellent (as of MAY 20 2011)


第7話は主人公であるエリンの母親、ソヨンが処刑される回でした。国から預けられていた「闘蛇」を死なせてしまった罪を負わされ、野性の闘蛇が生息する沼に生きながら投げ込まれるというかなりハードな処刑が描かれます。2年前の本放送の際、この描写についてNHKには随分と苦情がいったようです。「残酷すぎる」と。この作品に対するそのような批判には違和感があったので、うちのブログでも記事にしたことがありました。

2年前にこの回の記事を書いた時にはその後の展開がまだわからない状態でしたが、全50話を見た今でもやはり自分の意見は変わりません。第7話はこの作品にとって非常に重要な回です。この回がなければ作品自体が成立しません。確かにつらいストーリー展開ではあります。子供にとってはトラウマになるかもしれない。しかしその物語にとって本当に必要ならば、どんなにつらく悲しい話でも描かなければなりません。小説でも漫画でも、あるいは絵画や音楽でも、およそ人の心を動かすものは劇薬なんです。また、そうでなければ作品としての価値が著しく落ちてしまいます。薄くなってしまう。もちろんアニメーションも例外ではありません。

人はある日突然死んでしまうことがあります。それも、かなり理不尽な形で亡くなることがある。朝には元気だった人に、夕方にはもう二度と会えなくなっていることだってないとは言えません。歳を重ねるごとにそういう場面に遭遇する機会は増えていきます。とても悲しい。悲しくてやりきれなくなることもある。しかしながら、それでも残された人間は生き続けなければなりません。アニメーションを通じてそういう「自然の理」を感じることができるというならば、それは子供たちにとっても大きな意味のあることだと思うんです。

この作品は子供たちに少なからず精神的なショックを与えるでしょう。(大人の自分ですら処刑の場面で涙をこらえるのが容易ではなかったくらいですから)悲しい。つらい。そう感じると思います。それは、人間としてごく自然な反応です。しかし、むしろそういう自然な反応ができる子供たちこそ、この作品を心の中で本当に消化することができるのではないかと思います。子供は強くはないけれど、大人が思うほど弱い存在でもないと思うんですよ。

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