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2010-05-26

【演劇】エンガワノクラゲ(つづき)

今日は大学のレポートを書いてましたが、風邪引いたみたいであまり体調がよくないからもう寝ます。(ここのところ常に調子が悪いような気がするけど (^-^;A)
寝る前にブログの更新です。

今ちょうど能登麻美子さんのキャラクターソングコレクションを聞いているんですよ。それで、今月の半ばに能登さんが客演で出ていた演劇のことを思い出しました。

タイトルは『エンガワノクラゲ』。能登麻美子さんが演じたのは心に深い孤独を抱える女性で、劇の終盤でかなり派手にブチ切れる役でした。声優の福圓美里さんが主宰する「乙女企画クロジ☆」っていう劇団の演劇だったんですが、人間の抱える負の感情をよく表現していると思います。前回見た『きんとと』での福圓さんのキレ方もすごかった。

今回の劇の登場人物はそれぞれ心に不安や孤独を抱えていたわけですが、終盤でそれらが解消する方向にお話が展開します。しかし、能登さんが演じた多美という女性だけ取り残される感じになってしまう。そこで彼女は思考回路がショートしてとんでもない行動に出てしまいます。

詳しいストーリーは書きませんが、劇の終盤で登場人物たちは共同作業(漫画家のアシスタント作業)を通じて不思議な連帯感を持ち始めます。しかし、そんな中で多美だけは不安を募らせていきます。現在の状況が変わっていくことを恐れている。ずっとこのままでいい。今がずっと続けばいい。置いていかれたくない。そう考えた彼女は、完成間近の原稿を黒く塗ってしまいました。そんなことをしても無駄だということはちょっと考えればわかるはずなんですが、彼女にはわからなくなっています。この、「今のままがいい→仕事が終わらなければ今のまま?→漫画が完成しなければ・・・」という短絡具合に人間心理の不条理さ加減がよく出ていてさすがだなと思いました。犯罪者の心理というのはよくわからいところも多いですが、恐らくこんな感じなんだろうと思うんですね。

そのあとの場面がまたシュールなんです。呆然とする他の登場人物たちを尻目に、多美は何事もなかったように食事を作ります。それも大量に。自分の居場所を確認するかのように。そして、登場人物たちはなにやら納得がいかないまま食卓を囲みます。これ、実際には取っ組み合いの大喧嘩になるところですよ。特に福圓さんが演じた漫画家の妹の性格だったら「こんなもん食えるか!出てけ!!(#゚Д゚) 」(星一徹状態)になるか、「やってられるか!アタシが出てく!!」っていうことになると思うんですね。でも、切れながらも食べちゃう。本当だったらこのあたりの演出に違和感があってもおかしくないんですけど、なぜかおいらは違和感を感じませんでした。


演劇とは直接関係ないですが、あの場面でおいらは小さい頃のことをなんとなく思い出しました。祖父が亡くなった直後の遺産相続の家族会議です。おいらはまだ小さかったし、別室にいたのでどんな様子だったか直接はわからないんだけど、罵声だけは聞こえてきてね。その時に、人間にはいろんな顔があって、場合によっては理屈に合わないような行動をとることもあるんだなあということを感じたものでした。もちろん、子供だからはっきりとは認識できなかったんですけどね。

おいらが小さかった頃、うちは大家族でした。ほんのわずかな間だったけど、母方の祖父母と父方の祖父、父と母、叔父と叔母そしておいらの8人で住んでいたことがありました。祖父は中小企業の社長だったから従業員も多く出入りしていた。今では考えられないけど、おいらの周りには人がたくさんいたこともあったんです。その頃のおいらは、『サザエさん』でいえば「タラちゃん」に相当する役回りでした。おいらのうちは、わりと幸せだと思っていました。

ところが、幸せだと思っていた家族が罵り合う場面を、おいらは見て(正確には聞いて)しまった。家族の確執の原因は第二次世界大戦の頃までさかのぼるというのは後で知ったことでした。小さい頃にそういうものを見てしまうと、やはりいい影響はないんでしょうね。この件はおいらの現在の性格にも微妙に影響を与えていると思います。何より人間を信じることができなくなったような気がします。


と、ここまで書いたらCDが終わりました。もう寝ます。
今回の作品は能登さんが出演していたということを差し引いても(笑)、わりとよく出来た作品だったと思いますよ。人間ってね、思考回路がショートすると通常では理解できないような行動をとることが本当にあるんです。

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