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2009-08-09

【大学】夏スクーリングまとめ

Photo 7月30日から8月7日まで、慶應義塾大学の夏季スクーリング(Ⅰ期)に出席していました。去年、一昨年と三田キャンパスでスクーリング(Ⅲ期)に出席しましたが、日吉キャンパスに来たのは今年が初めてです。なんだか公園みたいなキャンパスでしたねー。なかなかいい感じです。今回の講義はファンタジーの世界のお話だったんですけど、雰囲気に合っているような(笑)

今回受講したのは懸案だった英語(リーディング)と、哲学でした。哲学の方は文学部配当科目なので、他学部聴講ということになるんですかね。まぁ、法学部の自分が受講しても卒業に必要な単位には加えられるようです。

英語の講義で読んだのは "The Lord of the Rings: The Fellowship of the Ring" でした。邦題では『指輪物語(旅の仲間)』です。映画にもなってますし、世界的に有名な作品です。残念ながら、これまで読んだことがなかったんだけど。

あらかじめ翻訳読んでおいてよかったですよ。読まなかったら相当つらいことになってたろうなあ。予習も大変だったし・・・。童話みたいなものも嫌いではなかったんですけど(なにしろ、高校生の頃は童話作家になりたいと思ってたくらいだから)、なんというか「剣と魔法の世界」のお話っていうのがいまひとつ苦手でねー。読む前はちょっとした偏見のようなものがあったんですね。

今回、『指輪物語』とその前の時代のお話である『ホビットの冒険』を読んでみて、多少考え方が変わりました。これらの作品には確かに魔法使いは出てきますけど、実は派手な魔法などほとんど、というかまったく出てきません。これまで自分が想像してきたものとはだいぶ違うお話であるということがわかりました。誤解したまま講義に入らなくてよかったと思いますよホント(笑)

この作品の作者はJ・R・R・トールキン。(John Ronald Reuel Tolkien: Jan. 3 1892 - Sep. 2 1973) オックスフォード大学の文献学者だそうです。本職の作家ではないんですね。もともと学者ということなので、『指輪物語』の設定にも彼が研究していた学問の影響がかなり強く表れています。地名であったりエルフ語であったり、とにかく設定が細かいんですね。エルフ語などは本当に完璧な「人工言語」になっていて、過去から現在(物語の時代)までにどのような歴史を経て音韻が変化してきたかなんていうところまで細かく設定されているようなんです。

最近では日本のアニメーション作品でも独特な世界観があったり、ロケーションを行って現実に存在する街を再現してみたりと細かい設定が加えられているものがありますが、トールキンの作品は間違いなくそういうものの先駆けになっていると思います。彼の作品は、細かくてリアルな設定のお話が大好きな日本人にも受け入れられやすいんじゃないでしょうか。

この作品の一つのテーマになっているのが「死」についてということでしたが、それにはやはりトールキン自身の体験が大きく関わっているようです。彼は第一次、第二次と二度の世界大戦を経験し、かなり悲惨な経験もしたようです。そのあたりのことは講義の中でも何度か触れられましたし、『ホビットの冒険』の解説にも少しだけ触れられていました。

『ホビットの冒険』では竜に湖の町が焼かれる描写が出てきます。その描写について後書きでは「まるで空襲のよう」と述べられていましたが、自分は「ええ?そうなの?」と思って読んでたんですね。しかし、講義の中でトールキンがソンム(第一次世界大戦の激戦地)で経験したことを聞いた後では、そういう解釈も自然に納得することができました。

また、そういう知識を持って『指輪物語』を読んでいくと、このお話に登場する魔法の指輪というものが、自分にも何か核兵器のように思えてきたんですね。強力な力を持ちながらも絶対に使うことのできない指輪。そしてその指輪をめぐる人たちの、極めて人間臭い物語。ファンタジーというのは決して子供たちだけに与えられる物語ではないというのを改めて実感した講義でした。ちなみに、この作品が大きなブームになったのは1960年代、ベトナム戦争の頃のアメリカ西海岸だったそうです。

で、講義の方ですが、
これはホントにつらかった 。・゚・(ノ∀`)・゚・。

本当に「精読」だったので、1ページ予習するのに30分くらいかかったりするんですよねぇ・・・。最初のうちは講義の進度が把握できなかったから5ページくらい読んでたし。日曜日なんか丸1日潰れたし。翻訳本も最後の巻(全部で4巻ある)が未読だったので気合で読みましたよ。2時間半で。本を読むのが早い方じゃないので当然新記録でしたよ・・・。 英語の予習が大変だったもんだから、哲学の予習復習がほとんどできませんでしたよ・・・。よく試験であれだけ書けたと思うよ。おいら、よく頑張った。今回だけは本当にそう言える(笑)

おまけに、何を勘違いしたのか、初日に教科書を用意してませんでした(笑) 何か他の講義と間違えてた。必要なレジュメは当日配るという形式の講義も結構あるんでね。初日にむちゃくちゃ美人のお姉さんが教科書貸してくれるっていうんで「ああ、それもいいかなぁ (*´∀`)」なんて思いましたけど、買って正解でした。自分の教科書がなきゃ絶対無理!!

・・・でも、ちょっとだけ惜しかったかなーw

それはともかく、『指輪物語』、かなり面白いですね。講義では第一部しか読みませんでしたけど、そのうちに続きが読みたいですね。ガンダルフが本当に死んでしまったのか、バラバラになった仲間がどうなってしまうのかとても気になるので。

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