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2009-05-28

【読書】働き方革命

この前の土曜日に、東京に行った帰りに買った本。

駒崎弘樹 『働き方革命-あなたが今日から日本を変える方法』
ちくま新書 2009年

確かに仕事っていうのは生活のためにするものではあるんだけど、すべて自分(または家族)のためということではなくて、どこかで社会とつながってないとまずいと思うんですよね。ちょっと前にも似たようなエントリーを書きましたけど、仕事というのは自分の周りの人を幸せにするためにするものなんでしょう、きっと。

こういう話を読むたびに、昔の上司や友達のことを思い出すんです。電話工事の仕事をしていた頃の師匠の口癖は、「どないしたら喜んでもらえるやろか」でした。常に仕事の完成度を気にしていました。彼が考えていた完成度の高い仕事とは、見た目の美しさばかりではなく、その仕事を見てお客さんが満足するかどうかが基準になっていました。仕事がちゃんとできるのは当たり前の話で、それ以上に人を満足させることを、自分たちにも求めました。仕事を通じて人を幸せにするということにこだわっていたのかもしれません。考え方としてはとても正しかったと思います。

しかしあまりにも完璧を追求してしまったためか、師匠は過労死してしまった。奥さんと子供を残して。30代後半で。お客さんを喜ばせようと必死だったのはよくわかるんですが、結局、自分の最も身近な人たちを幸せにすることはできなかったんです。バランスが悪かったんですね。そうやって亡くなってしまった人を、何人も知っています。「働く」というのが一体どういうことなのか、自分もたまによくわからなくなります。

こういう、「働き方を変えよう」という話が出ると、必ず「それは理想論である」という批判が出てきます。本書の終章でも、著者と友人との間で意見がすれ違ってしまっている場面が出てきますが、現段階では著者の友人の感覚の方が一般的だと思います。昨日もニコニコ動画の生放送で共産党の志位さんが「サービス残業根絶法案」を提案しているというようなことを述べていましたが、一般の人はやはり「理想論」と捉えているんじゃないでしょうか。

しかし、それでも変わろうとする思いは必要なんだと思いますよ。自分自身は天皇制存続派なので共産党支持ではありませんが、変える必要のあるところは変えなきゃならんと思っています。本書でも触れられていますが、人間は自分が思った通りの人間になるんです。思考は現実化するっていってね。その人間が寄り集まった社会もまた同じ。今が暮らしにくい世の中になってるとすれば、それは多くの人間がそういう社会を望んだからに他ならないんです。

働き方革命―あなたが今日から日本を変える方法 (ちくま新書) Book 働き方革命―あなたが今日から日本を変える方法 (ちくま新書)

著者:駒崎 弘樹
販売元:筑摩書房
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「働く」という言葉の本来的な意味は「傍(はた)を楽にする」、つまり自分の周囲の人を楽にするということらしいです。

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