« Happy Birthday 2009 (園崎未恵さん) | トップページ | 【ブログの裏】諦めた子供は復讐する »

2009-02-08

【声優さん】虹のクロニクル(福圓美里さん)

昨日はおいらの愛して止まない(笑)、福圓美里さん(通称みさとん)の舞台を見てきました。

1960年代から70年代にかけて世界的なムーブメントになった学生運動のお話です。
舞台のほうは2部構成になっていて、「風のクロニクル」が1960年代の終わり頃のお話、「虹のクロニクル」は1970年代のお話でした。
昭和49年(1974年)8月30日に三菱重工本社ビルを爆破した東アジア反日武装戦線。みさとんが演じたのは、直接の実行犯ではないけれども彼らと関係していた荒井まり子という実在の人物です。

舞台って、いいですよね(笑)
「風」も「虹」も、舞台の始まりの時にキャストが観客席から舞台へ上がっていく演出になっていました。
ぞろぞろと、地の底から亡者が湧き出してくるような演出。
通路側の席だったんだけど、みさとんが脇を通過(!) 
ちょっとドキドキ~w
テンションあがるわーww (;゚∀゚)

それはともかく、みさとんの演技は迫力がありました。
正直あそこまでできるとは思ってなかった。
さすが声優さんだけあって、声の通りも素晴らしい。
もうね、むちゃくちゃ褒めちゃう(笑)
福圓さんは立派に舞台女優です。

お話の方ですが、自分はやっぱり彼らの思想にはまったく共感できません。
何て勝手な連中かと思う。

その当時、当然のことながら学生運動とは関わりなく生活していた人はたくさんいました。
そちらの方が大多数でしょう。
自分たちの住む社会を変えたいけれども学生運動とは別の方法を望む人。
現状のままでよいと思う人。
政治に関心がないというか、そもそもそんな余裕のない人。
いろんな人がいたはずなんです。

しかし、彼らは自分たちの思想と違うものを「ナンセンス!」と言い放って排除し、自分たちについてこられない者は死ねばよいと言う。
彼らが嫌悪し破壊しようとした資本主義、市場原理主義と一体何が違うというんでしょうか。

ただ、共感はできないんだけれども、自分たちの理想のために必死だったんだろうということはなんとなく理解できる部分はあります。
東京に向かうバスの中で応援団を取材した本を読んだんですが、彼らにも学生運動と通じるようなものがあると思いました。
もちろん思想も方向性も全然違うんですが、根本に何か同じようなものがあるような気がするんです。
これは決して悪い例として両者の関係性を挙げているわけではなく、若者の命の輝きというようなものがそこには確かにあったということです。

しかし、学生というのはやがて卒業していくものです。
数年でメンバーが入れ替わり、学生は学生ではなくなる。
青春の輝きはひと時のもので、どんな盛り上がりも一過性のものにならざるを得ないんです。
学生が国会を取り囲んで岸首相を自決寸前まで追い込んでも、結局安保条約は発効しました。
政府はただ待てばよかったんです。
問題は時間が解決する。
というか、解決されざるを得ないんです。
ここに学生運動やあるいは応援団などのクラブ活動の危うさがると、自分は感じています。
彼らの思想がたとえどれだけ崇高で立派だったとしても、わずか数年で変質し解体するんです。

東京への道すがら読んだ本は、東大応援部を取材したものでした。
理不尽なことも多い応援団ですが、その中での人と人のつながりというものに大きな感銘を受けました。
その取材が行われたのは平成14年(2002年)のことです。

ところが、その5年後の平成19年(2007年)、明治大学応援団で、ある不名誉な事件が起こります。
(ちなみに東京六大学の応援団同士は互いに交流があります。理不尽なこととは思いますが、明治大学の不名誉は、その他の5大学の不名誉でもあるんです

詳しいことは書きませんが、その事件のために明大応援団のリーダー部は廃止されてしまいました。
人と人の関係を何よりも重んじた応援団という組織が、人を人とも思わぬ不名誉な事件を起こすまで、わずか5年です。

翻って、今回の舞台の題材である学生運動。
昭和44年(1969年)、学生たちは社会を変革し正しい方向に導くという大きな理想に燃えていました。
その彼らが変質し、テロリストとなり、一般市民の命を奪ったのは昭和49年(1974年)のことでした。
わずか、5年。

ところで、今回の公演は結構若い人も見に来てましたね。
彼ら、学生運動どころかバブルも知らないですよね。
そんな彼らがどんな感想を持ったのか、とても気になります。

|

« Happy Birthday 2009 (園崎未恵さん) | トップページ | 【ブログの裏】諦めた子供は復讐する »

声優さん(個別)」カテゴリの記事

文化・芸術」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1004909/27896503

この記事へのトラックバック一覧です: 【声優さん】虹のクロニクル(福圓美里さん):

« Happy Birthday 2009 (園崎未恵さん) | トップページ | 【ブログの裏】諦めた子供は復讐する »