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2008-12-30

【読書】封建制の文明史観 (35/100)

やっとこさ35冊目。今年はもう無理(笑)

『封建制の文明史観』
今谷明著 PHP新書 2008年

ちょっと前に日本政治史(中世)のレポートを書いてたんです。
この本を読んだのはレポートを提出した後だったんですけど、いろいろと興味が出てきたので読んでみました。
1月に教場試験もあるし、何かの参考になるかもしれないしね。

日本はアジアの中にありながら、アジアの他の国とは文化的にかなり違う部分があります。
むしろヨーロッパに似ている。
その理由についてはいろいろな考え方があるわけですが、そのひとつとして日本と西ヨーロッパはともに封建制の時代を経験しているということがあげられます。
日本の社会システムはもともとヨーロッパに近いので、そのおかげで他のアジア諸国に先駆けて近代化に成功したと言えるかもしれません。

かつて早稲田の学部学生だった頃、レポートを書くのに参考文献として梅棹忠夫先生の『文明の生態史観』(中公文庫)を読んだことがありました。
そこにもやはり同じようなことが書かれていたのを思い出します。

その時に、もしかすると日本は「ファーイースト」ではなくて「ファーウェスト」なのかもしれないなと自分は思いました。
ヨーロッパを中心に世界を見た場合、日本はヨーロッパの最西端に当たると。
対馬海峡の向こうとこちらは別の文明圏なんだろうなと。
別にそれがいいとか悪いとかの話ではなくてね。

戦後の日本の歴史研究というのはちょっと歪んでいた時期があって、封建制についてもこれまで正しい評価がされてきたとはいえない状況です。
もちろん新しい社会を作っていく過程でそれ以前の体制が否定されるというのは当然起こりうることなんですが、それが特定のイデオロギーと結びついてしまうと科学的な分析が難しくなってしまいます。
近現代の日本社会は旧体制である封建制の上に成立しているものだと思いますし、現代日本の成り立ちを理解するには中世・近世をイデオロギー抜きで再検討する必要があると思います。

封建制の文明史観 (PHP新書) Book 封建制の文明史観 (PHP新書)

著者:今谷 明
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