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2008-09-07

【読書】女になりたがる男たち

この前、東京から帰ってくるときに高速バスで読んだ本。
わりとインパクトのある書名ですよね。

『女になりたがる男たち』
エリック・ゼムール著 夏目幸子訳 新潮新書 2008年

フランスの政治にはまったく詳しくないんですが、現代はどこの国でも日本と同じような問題を抱えているんだなあということがおぼろげにわかります。

最近は女性の社会進出が進んでいますが、実は男の方が権力を放り出した結果だとしたら。そんな話も出てきます。物事を別の面から見るということではなかなか面白い本だと思います。流し読みしたから細かいところは覚えてないんだけど。

本書の中で最後の方に著作者インタビューが載ってるんですが、なかなか面白いことが書いてありました。

これは私の説で、フェミニストが聞いたら怒ると思いますが、資本主義が女性を労働力として受け入れたのは、男性の給料を下げるためです。しかも資本主義は女性が働き、かつ消費することを要請する。働き、消費するには時間が必要です。どこからその時間を捻出したかというと、子供の教育を犠牲にしたのです。今日の学力低下の問題や若者による暴力の原因のひとつはここにあると思います。172頁から引用。

これはフランスの話ですが、80年代後半以降の日本にも当てはまる説だと思います。

男女平等社会の理念そのものは労働力強化という点でよいものだとは思いますが、どうも上手く歯車がかみ合っていないような気がします。小池百合子自民党総裁候補も何かの番組で言っていたと思いますが、女性は一度仕事を離れると元の仕事に戻るのが非常に難しい。その時点で平等社会とは程遠いわけですが、問題はそればかりではなく少子化の直接的な原因のひとつになっていることです。個人的な意見としてある程度人口が減るのには肯定的ですが、急激に減るのはやはり問題があるでしょうね。

とはいえ、80年代以前のように男性が外で働き女性は専業主婦が当たり前のような時代にはもう戻れないと思いますし、労働力維持の観点からもそうあってはならないと思います。であれば、やはり男性も多少は女性の負担、例えば子供の教育などにもっと参加する必要があるのかなと思います。

自分は男性の女性化、あるいは両性の中性化は避けられないものだと考えています。そういう状況を踏まえて社会を再構築する必要がある。現代はそういう時代なんだと思うんです。

つーか、おいらもマッチョ苦手だし(笑)

今度の自民党総裁選、もしも小池さんが総裁になったら、本当に「男が放りだした権力を女が拾う」ような構図になるなあ。

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