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2008-09-05

【読書】日本の近代

『日本の近代―国民国家の形成・発展と挫折 (放送大学教材)』
鳥海靖著 財団法人放送大学教育振興会 2005年

一般の書店では手に入りにくい本かもしれません。自分はamazonで買いました。内容はとてもわかりやすいです。日本の近代史に興味がある方にはお薦めです。

自分の高校だけだったのかもしれないけど、日本史ってちゃんと勉強してないんです。高校3年のときの配当科目でしたが、結局カリキュラムが消化できませんでした。江戸時代の後半ぐらいで終わりだった。黒船、来なかったし(笑) だから、実は近代史ってあまりよく知らなかったんですね。

だからこれまで知らなかったことや意外な事実が結構出てきます。例えば、「無産政党は戦時体制に反対していた」なんていう話。ウソです。共産党は非合法だったのでそれ以外の社会主義を目指していた政党なんですが、彼らは戦時体制に協力しました。1938年(昭和13年)に成立した「国家総動員法」を、社会大衆党は支持したんです。

なぜか。

戦時体制というのは統制経済の社会です。社会主義に近いわけです。国民の自由が制限されることは社会主義への道を開く。彼らはそう考えました。そして、この「国家総動員法」を立案した企画院には、転向した元社会主義者が多く所属していました。この法律は社会主義者が作ったんです。そして結局、彼らの「革命」の成果は大日本帝国の崩壊という形で現れたわけです。教科書で教えられた歴史というのは、実はあまり正確ではないということがよくわかります(っていうか、高校で日本近代史なんてやらなかったわけだけど)。

それにしても、現代でも何を考えてるのかよくわからない政党ってありますね。自民党にくっついてるあの党とか。まぁ、言ってることは正しいこともあるんだけど、どうもイマイチ信用ができません。

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